『セルフドリブン・チャイルド 脳科学が教える「子どもにまかせる」育て方』から抜粋です。
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・親として支援することは必要だが、同時に、本人が望まないことは誰も強制できないということも理解しなければならない
・宿題をしないことでもめる子どもが大きな成功を収めるケースは、両親や教師が成功させようとすることをあきらめ、子ども自ら考えるチャンスを与えられたときに限られる
・子どもをコントロールしようとすると、望むような結果が得られず、常に命令されなければ行動できない子になる危険がある
・子ども自身のモチベーションが、外からのプレッシャーによって発達できないか、損なわれてしまう
・親の仕事は子どもの問題を解決することではなく、生き方を学ぶ手助けをすること
・親が子どもにとって最善と思うことを無理にやらせようとすると、親子関係が損なわれ、他の方法で子どもが成長するためのエネルギーを無駄に使ってしまう
・宿題について親子で争うことは3つの理由から意味がない
①親が押しつけているのは、自分でも正しいと信じていないルールや態度かもしれない
・親はみな宿題をきちんとやらせることが使命だと思い込んでいるが、宿題の本来の目的は、好奇心旺盛で自発的な学習者を育てること
②親が本人以上に必死になって子どもの問題を解決しようとすると、子どもは強くなるどころか弱くなる
・子どもに宿題やピアノの練習などをきちんとやらせることを親の仕事にしてしまうと、本人以外の誰かにそれらの最終責任があるという誤った考えを補強することになる
・子どもは心のどこかで、結局誰かに「やらされる」ことがわかっているので、自分で考えなくなる
③子どもが断固拒否することは、親からは強制できない
・子どもと向き合うときの心構え
1.子どもの意志に反して何かをやらせることはできない
2.子どもがしたくないことを、したいと思わせることはできない
3.子どもがしたいことを、したくないと思わせることはできない
4.少なくともいまは、子どもがしたいこと、したくないことをそのままにしておいて問題ない
・子どもを思い通りにできない現実を受け入れると、親も心が軽くなる
・親は子育てに2つのやり方があると考える
・「独裁」:従順さを重視
・「寛容」:子供の幸せを強調
・この誤解によって「子どもが失敗するのをただ見ていろと?」という典型的な質問がでる
・第三の選択肢:「民主的」子育て
・支援はするが支配はしない
・民主的な親は、子どもを愛し尊重する
・子どもが親に協力しつつ、みずから経験して学ぶことを望む
・60年にわたる研究では、民主的子育てが最も有効な方法
・「君の成功のために手伝えることは何でもするが、何かを強制したりはしないことを誓う」というメッセージを送るスタイル
・民主的な親は、子どもを野放しにはしない
・制限を設け、正しくないと感じれば伝えるが、支配はしない
・子どもの発達中の脳は、莫大なエネルギーを費やして、一番自分のためになることに反抗しなくて済む
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セルフドリブン・チャイルド 脳科学が教える「子どもにまかせる」育て方
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