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記事:子どものからだと心がおかしい、大脳「前頭葉」機能の不活発が増えている理由 本来の意味での「子ども時代」がなくなっている

非常に重要な指摘だと思います。

しかし、今の世間(あえて社会ではなく)では、どれだけの人がこの問題に腰を据えて考えられるのだろうか…。

どの年代の人たちも、考える時間と考える能力(学ぶ力)があるのだろうか…。

 

と、暗澹たる気持ちになってもしょうがないですが、

少なくともふぁーべるの仲間内では話し合い・考え合いが出来ているので、

ありがたいと思っております✋


https://toyokeizai.net/articles/-/833825
以下抜粋:
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近年の日本の多くの子どもたちは、「自律神経が過剰に反応し、睡眠と覚醒、食事、排せつ等の周期の乱れを示し、落ち着いていられず、いわゆる『よい子』であろうと執拗に努力し続けている」状態。アメリカの精神科医ジュディス・ハーマン氏が著書『心的外傷と回復』で述べている「『虐待を受けている子どもたち』と同じ身体症状を呈していると解釈できる」という。

「子どもの権利条約の父」といわれているヤヌシュ・コルチャック先生は、「子どもには誤りを犯す権利があります」「子どもには失敗する権利があります」と述べています。でも、自己責任論がいまだにはびこる日本は、失敗が許されない風潮が強いままです。

公園には使用禁止のテープが貼られた遊具があり、大声を出して遊べば近隣の住民からどなられます。ゲームやスマートフォンに手を伸ばさざるを得ない事情も見えてきます。
現代の日本の子どもたちは、真の意味での「子ども時代」をなくしてしまっているといっても過言ではありません。
不登校、いじめ、校内暴力、家庭内暴力、いずれも過去最多を記録し、自殺にいたっては、小中高生の自殺者数は近年増加傾向が続き、2022年では514人と、過去最多となっています。日本の子どもたちは、からだや心を犠牲にして、“おかしさ”や、いわゆる“問題行動”を通して「声にならない声」を発信してくれているのです。

教育制度や子どもの自殺は、日本と韓国特有の課題と解釈することができました。さらに調べてみると、「発達」と「子ども時代」に関わる問題が勧告されているのは日本だけでした。

私たち大人一人ひとりが想像力を働かせ、子どものからだと心の“おかしさ”について議論し、子どもたちのSOSに反応する義務があります。「豊かな子ども時代とは何か」について、社会全体で考えていく必要があると思います。

子どもたちが、本来の意味での子ども時代をなくしてしまっている今、求められているのは教育の「遊び化」といえるのではないでしょうか。
チョークと黒板ではなく、遊びの中で言葉や社会性を身につける。
子どもたちは、遊びを通して厳しい現実を自分なりに理解し、生き抜く力を培ってきたのです。

日本では、学校に入ると「遊びは学び」という言葉とは裏腹に、子どもたちは「勉強」という枠組みの中に閉じ込められがちです。「遊んでばかりいないで勉強しなさい」という言葉はよく耳にする言葉ですが、「学んでばかりいないで遊びなさい」という言葉は、ほとんど耳にしません。これは、非常に矛盾していると言えるでしょう。

私たちはもっと、遊びの可能性に思いをはせるべきなのではないでしょうか。「そんなの無理だよ」と最初からあきらめるのではなく、走りながら考えることが大切だと思います。
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