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読書メモ:お金と感情と意思決定の白熱教室 第2回

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・ソーシャル・プルーフ(社会的証明

自分の意見の妥当性を証明すること、ひては他人に思わず同調してしまうこと。

人間は本能的に、ほかの人がやっている行動は正しいはずだと思い込んでしまうんだ。

 

ひと口に「同調」といっても、物知りな他人に従う「合理的な同調」と、無知な他人につい合わせてしまう「不合理な同調」がある。

問題なのは、他人が物知りかどうか判断もつかないのに、とりあえず同調してしまうことだ。

 

「匿名性」、仮面や暗闇などの匿名性があると、人は好き勝手に振舞いがちだ。時にはそれが良いほうに働くし、悪いほうにも働く。

他の人もやっていると考えると、自分の行動を省みなくなる。

特にインターネットでは顕著だ。ネットの書き込みはどうだろうか。

匿名の書き込みを許すべきか、それとも、名前を明らかにして責任を持たせるべきか。

すべてに当てはまるような正解はない。

 

「嘘が許されるかどうか?」

とても難しい問題だ。

複雑だし、時には嘘をつくことで、社会のためになる場合もあるだろう。

正直さの問題でもあるし、自分がどういうメッセージを発信したいかという問題でもある。

嘘をつくのも一つの手だが、自分が何をやいりたいのか、それにどんな社会的メリットがあるのかなどを考慮すべきだ。

どんな統計を利用するかは、一人ひとりの判断にゆだねられている大きなグレーゾーンだ。

どれを選び、データをどのように伝えるのか、その中で自分自身が納得できる方法を探さなければならない。

私は、真実が自分にとって有利ならそれを伝えるほうを選ぶ。そうでなければ、別の統計を使うなり、いろいろやり方を考える。

決して正解はないんだ。

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