読書メモ：お金と感情と意思決定の白熱教室 第4回

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・代替報酬

人には気にかけたくてもなかなか気にかけられないことがある。

よくある対処法は、人に「大事なことだ」と教育し、多くの情報を提供することだ。

もちろん「一晩かけて大切さを説いても無駄だ」とはなから諦めることもできる。

だが、人が興味を持つ別の何かを見つければ、人はそれに夢中になり、結果として、本来の問題を気にかけているかのように振舞う。

これが代替報酬の考え方だ。

・自己コントロール

「マシュマロ・テスト」で自己コントロールできた子どもたちは、どうしてそれができたのか。

神からその力を授かったのか、生まれつきそういう遺伝子を持っていたのか。それとも、自分をコントロールするための方法を思いついたのか。

思いついたんだ。

マシュマロ・テストのビデオを見ると、子どもたちは、マシュマロを見ても気にならないわけではなかった。

しかし、両手をお尻の下に置いたり、天井を見上げたり、あらゆる手段で誘惑を退けようとしていた。

自分の気をそらすことで、誘惑を退けたんだ。

次世代のドーナツはもっと心をそそるものになるだろう。

次世代のフェイスブックはもっと魅了的なものになるだろう。

君たちの周りのたいていのものは、君たちの時間やお金をもっと浪費させようと誘惑する。

正解中のものが私たちを誘惑していて、私たちは誘惑との戦いに四苦八苦している。

だからこそ、誘惑と戦う方法をどうやって編み出すかが重要になる。

でも幸い、私たちにはテクノロジーがある。行動を改善する術があるんだ。

どういう世界を設計するかは君たち次第だ。

人の弱さにつけこむ世界をつくるのか、それとも、人に良い行動を促す世界をつくるのか。

どちらを選ぶかは、君たち次第だ。

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