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読書メモ:お金と感情と意思決定の白熱教室 第5回

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・心の財布

例えば君たちに、10年間有効のネット通販サイトの商品券をあげたとしよう。1万ドル分だ。

普段は買わないようなものを買って、あっという間に使い切ってしまう人はたくさんいるだろう。

この先10年、欲しいものはいろいろと出てくるはずなのに、商品券をもらった途端、「このお金はネット通販用で、出費の痛みは全くない。いつ使っても構わない」と感じるんだ。

このように、心の中に別の「財布」をつくると、人は普段とは違う行動をとってしまうんだ。

 

・アンカリング効果

最初の意思決定が賢明なものではなかったとしても、それがアンカー、つまり「船のいかり」のような役目を果たして、その後の判断に影響を及ぼす。

 

製品の印象は初めて市場に投入されたときに形成されるということだ。

その印象は、長期にわたって基準となる。

その商品についての過去の自分の判断を振り返り、その意思決定は正しかったと考えるからだ。

だから最初に無料で製品を提供すると、その後それにお金を払ってもらうのは相当難しい。

 

「無料」という価格がありうる市場では「底辺への競争」が生み出される恐れがある。

無料が可能な市場をつくると、人々は無料へと向かってなだれを打つようになるので、市場全体を破壊しかねない。

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