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読書メモ:お金と感情と意思決定の白熱教室 第6回

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・モチベーション

私たちは、いわば二つの世界に住んでいる。

人との社会的関係や、思いやりを重視する「社会的世界」。

そして、金銭で物事をとらえる「金銭的な世界」。

人により良い行動をとってもらいたいときには、この二つが全く異なるものであることを知っておく必要がある。

 

社会的なモチベーションと金銭的なモチベーションは共存できない。

確かにお金の要素があることで何らかの行動をしようと思うときはあるが、最初に社会的なモチベーションで働いたのに後からお金の要素が加わった場合、当初のモチベーションは消えてしまうんだ。

 

私たちは直感的に、お金を与えればモチベーションがアップすると考えがちだ。

確かにそうだが、お金を渡すと人々は計算高くなり、(後々)成果が下がることさえあるんだ。

 

報酬の与え方を間違えるとお金が無駄になるだけでなく、従業員の幸せも奪いかねない。

報酬は、従業員から成果を搾り出させるだけではない。

支払い方によっては、従業員をより幸せにすることだってできるはずなんだ。

 

人は何かに労力を注げば、それを愛して大切にするようになる。

今、世間には、手間を減らそうとする試みがたくさんあることを考えると、これは興味深い。

手間が減ると楽しみも減ってしまう場合があるんだ。

 

例えば大規模なソフトウェアをつくるとして、仕事を分業化しても、出来上がる製品が何なのかを誰も知らないとしたら、やりがいは大幅に低下するだろう。

人が生きがいや充実感を持てるような世界をつくるにはどうしたらいいだろうか。

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