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読書メモ:心配学②

・この世は「値」だらけ

因果関係:ある値Aが、別の値Bの原因になっている状態

相関関係:一つの値が大きくなればもう一方の値も連動して変化する状態。※必ずしも原因と結果である必要はない。見かけ上、二つの値が連動しているように見えることに注意。

 

世の中はとても複雑なので、ある原因が一つの結果だけに影響を与えるという関係は稀です。

見かけ上は相関関係があったとしても、他の原因のほうが強い影響を与えている場合もあります。

 

この因果関係と相関関係の混同は、心配の原因になったり、逆に心配しているから、相関関係のデータを見て、因果関係だと思い込んでしまったりする場合もあります。

相関関係があるからといって、原因と結果を結び付けるには慎重にならないといけない。

 

・後知恵バイアス

いま現在知っていることをずっと昔から知っていたと錯覚する性質。

 

何故人災といいたがるのか?

災害発生前には誰も予想していないかったことが、災害発生後、誰もが知っている事実になります。

そうすると、自分も予想できていなかったのに、予想できていたような気がしてしまいます。

そして、「それくらい予想できて当然だろう」という批判が生まれるのです。

 

・心配と信頼

政治家にせよ科学者にせよ、一般の人たちから見ると、ちょっと縁遠い人たちです。

私たちは身近な人ほど信頼しやすいという傾向があります。

政治家や科学者がどんな仕事をしていて、どんな言葉を話すかなどのイメージがわきにくく、どうも信用できないと思われがちなのです。

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