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読書メモ:はじめての哲学史

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私たちはいま、自然の「改造」が環境問題を生みだし、社会を人間が完全にコントロールしようとした社会主義のプランが極端な権力集中を生み出した、という失敗を知っている。

だから、近代の目指した「自然と社会のコントロール」そのものが人間の傲慢であり誤りだった感じている人も多くいる。

しかし、私たちが自然や社会を理解して動かすという方法を手に入れていしまった以上、これをまったく投げ捨てて近代以前に戻ることはできないだろう。

むしろ私たちは、巨大で複雑な現代社会が抱えるさまざまな困難をどう理解し動かしていけるか、そのための「原理的」な思考を鍛えるべきなのだ。

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